ファゼンダかじわらのこと

 

ファゼンダかじわらは、桃・ぶどう・柿・すももを中心につくっている果樹農園です。福岡県のうきはという土地で、町が一望できる畑で青い空の下、毎日果物と向き合ってます。家族経営の小さな農園で、丁寧につくっています。どうぞよろしくお願いします。

こんな二人がつくってます – 生産者


梶原嘉将
大学で熱帯果樹を学ぶのち、ブラジルのアマゾン川下流から200kmのところトメヤスという町に留学しました。トメアスは様々な熱帯果樹を生産している産地です。しかし、おいしい果樹を作っているのだけれど、現地の果樹をつくる環境や値段は整備されておらず、劣悪な環境でした。こういう環境をなんとかしたいとおもい、日本に帰国し外国の果物をあつかう商社に就職しましたが、おもったような仕事ができず自ら果樹を作って多くの方へ届けるしかないと決意しました。5年間山梨の農園で研修後、独立。うきはで果樹農家を始めました。「ファゼンダ」とはポルトガル語で大農園という意味があります。色々な品種の果樹を多くの方に食べてほしいという想いからこの名前をつけました。畑に対する好奇心を忘れず「子供のような大人でありたい」そんな気持ちで果物を作り続けています。 

梶原暁子
小さい頃から動物が好きで動物園の飼育係になりたいと思っていました。大学卒業後は千葉県の動物園で飼育の仕事をしていました。まさか、こんな遠くの福岡で生活することになろうとは思ってもみませんでした。農家の大変さもよく知らず、果物がたくさんたべられる!というイメージで抵抗なく嫁に来てしまいました。せっかく広い土地があるので、将来はいろいろな動物を飼いたいと思っています。まだまだ果物づくりについては勉強不足ですが、少しずつ覚えていきたいと思います。
果物農家は、果物が持つ力を引き出す仕事。
「桃栗三年、柿八年」とは言ったもので、果樹農家は根気がいる仕事です。果樹と一言に言ってもいろいろな品種、土地の特徴、肥料、おいしく食べる時期、様々な要素が関係して果物は実をつけます。僕たちの仕事はその果樹が持っている力をちゃんと引き出しておいしいものを作る事だと思っています。そして、おいしい時期においしい果物を食べて欲しいという気持ちがあるので、直売を中心としています。どうぞ一度お試しください。
 土づくりが大事です。EM農法/農薬のこと 

果物を健康にする、EM農法のこと。
EM農法って?簡単に言うと果物を健康な状態にするEM菌という微生物の力を利用した農法です。詳しく言うとEMとは「有機微生物群」のことで、自然界に存在するたくさんの微生物の中でも人にとって有用とされる、乳酸菌、酵母菌、糸状菌、光合成細菌、放射線菌などをひとつの物質に集めたものです。
ファゼンダかじわらで使っているのは、この「有機微生物群」を使用した自家製発酵肥料(ボカシ)と堆肥です。化学肥料や除草剤を使わないでやわらかく健康な土づくりができます。また木の光合成も盛んになり、根の張りも良くなるのです。
私たちが目指しているのは、果樹本来の甘さを持った果物です。ドロッとした甘さではなく、サラっとした甘さ。そんな果物づくりをやって行く時に本当に大事になってくるのがこの土づくり。あとはお天道さんと相談しながら日々畑に好奇心を持ち続ける事が大事なのかもしれませんね。
植物の本質、植物毒と農薬のこと。
植物自身が草食動物や害虫から身を守るために備わっている植物毒。その辺に生えている野の草であれ、果物であれ、園芸植物であれ、どんな植物にでも植物毒というのはあります。これは、植物が外的(草食動物や害虫)から身を守るために得た能力。人間は昔、毒性の少ないものを選び、毒のあるものはアク抜きをしたり漬けたりして毒を抜く工夫を重ねてきました。さらに食物の品種改良を重ね毒性が少なく食べやすいものにしたものが、野菜、果物など現代の農作物。毒性が少なくなって人が食べやすくなったのと同時に害虫にも食べやすくなりました。だから、農薬なしで作物を育てるのは相当に難しい。
減農薬という努力は当然やるべきだと思うが、必要だと思ったら使う。迷ったら使わないという決断をしながら適材適所に農薬を使っていってます。